物言いは“すべからく”上品に:日経ビジネスオンラインでは、“すべからく”という言葉の誤用について触れられているが、どうも僕らは放っておくとろくに知りもしない難しい言葉を使いたくなるものらしい。
「難しい言葉を知っているぞ!賢いんだぞ!」というアピールをしてしまうのが僕らの性質なんだろうな、と僕は思うのだけど、なんでなんでしょうね。
ちょっと言葉について意識し出すと、伝えることが第一の目的であるのに、相手が知らない可能性が高い難しい言葉を使うことのアホらしさに誰だって気づくのだけど、気づいても忘れてまた難しい言葉を使いたくなるもんです。
昔、とにかくなんでも難しい言葉で書く人の下で働く機会がありました。
仕事熱心な人で、文章の添削については特にこだわりを持って取り組んでくれたが、いまでも彼と僕がああして長い時間をかけて、何を生み出したのかよくわからないままです。
とにかく漢字にできるものはすべて漢字にするし、より難しく書けることは難しくなって帰ってくるので、漢文のようなものが帰ってくるのが常でした。
僕が書く「よろしくお願いいたします。」は「宜しく御協力方御願い申し上げます」になりました。
メールの最後には「御多用の折に恐縮ですが、上記、宜しく御高配賜わります様、御願い申し上げます。」と付けた方が良いとアドバイスをもらいました。
彼がメールで添付ファイルを送るときは、「茲許添付拝送申し上げます」と書いてあった。最初の2文字を辞書で引くと「ここもと」と読むことがわかりました。意味は忘れましたが。
僕が書く報告書は、彼がすべて確認、必要であれば修正をすることになっていたので、1年間彼の下で立派に経験を積んだ僕は、きっちり漢字だらけの文章を書くことができるようになりました。
そして、異動して翌日には、もとに戻りましたとさ。
しばらくは彼の言葉を覚えたATOK
最後迄御読み頂いた事、衷心より感謝を申し上げる次第で御座います。
ここもと【茲許】の意味 - 国語辞書 - goo辞書



