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2012年06月22日

文庫版 小説フランス革命4 聖者の戦い 読了


小説フランス革命がおもしろい。
1節が短いので、朝起きたとき、タクシーに乗ったとき、人を待つとき、寝るときといったちょっとしたときにさっと開いてどんどん進む。
文庫の1冊目を読んだ後に、2から6冊目をまとめ買いして、もう4冊終わってしまった。
9冊目までで第1部だから、早く続きを買わないと。



若い弁護士、ロベスピエールが過去を振り返ってのシーン。
仕事を持ち、社会に出れば、学生の議論のようには行かない。弁護士として目の前の事務を片付け、日々の糧を手に入れるのが精一杯であり、知識人としての自負さえも、夜の僅かな時間に本を読んだり、駄文を書いたり、そんな矮小な満足感で足れりとしていた。
64ページ
今もこうだよなー、本を読んで駄文を書いて、ああ幸せと思う。

革命のはじまりとなった「デムーラン演説」のデムーランは、この小説ではその行動が全て愛する貴族の娘と結婚したいがため、という描かれ方。女によく見られたいから、その父親に結婚するにふさわしい男だと認めさせるために、革命を進める。案外そんなもんかもしれない。
そんなデムーランが、恋人リュシルとの結婚生活を思って、自分の理想に妥協をしようとしているときに、ロベスピエールがオコサマに見られつつ必死に自分の主張をするところを見て、
リュシルをあきらめることはできない。この女を不幸にするわけにはいかない。そんな言い訳を設けることで、自分が否定されてしまいかねない危険を遠巻きにしているだけではないのか。その理想を、正義を、新年を、正面から世の中に問うだけの、男らしい勇気がないだけではないのか。
125ページ

ああ、いい。悩むよね。そうだよね。うんうん。

革命を推し進めたい一般市民と、貴族を打倒できたのでこれ以上革命を推し進めたくない富裕層の市民、革命で財産を没収されそうな聖職者、それぞれの意見を代表する人たちが集まる国民議会での話。
恐らくは意見を同じくするものが、自然と寄り集まるのだろう。王党派とか、協会改革反対派とか、行きすぎた革命には反感を隠さないという立場の議員たちは、皆が議席の右側を占めるようになっていた。ために昨今の新聞業界では、保守派のことを、右とか、右派とか、右翼とか、そんな風に呼び表すようになっている。
137ページ

右とか、左とか、議会での席の話だったんだね。知らなかった!

これから買う人はまとめ買いでどうぞ。




posted by masa at 08:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 はてなブックマーク - 文庫版 小説フランス革命4 聖者の戦い 読了 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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