iPhoneにはGPSが付いているので、ランニング、ジョギングのコースや速度、距離を記録するのに適している。
そのためのアプリは様々あるが、1,200円のRunkeeper Proと、230円のNike+ GPSをそれぞれ数ヵ月ずつ使ってみたので、今後購入を検討する方のために、感想を書く。
なお、両アプリとも多機能で、ほとんどの機能は使っていないままの感想文であることをお断りしておく。
RunKeeperをiTunesで見る
Nike+ GPSをiTunesで見る
結局どっちがいい?
最初に結論を言ってしまうと、230円のNike+ GPSの方がお勧めである。GPSを使ってランニングの記録をすることについて、アプリによって距離などが大きく違うということは経験上、起きない。
どのアプリでもきちんとGPSの情報を得られる環境であれば、かなり正確なデータを出してくれるので、そこは比較のポイントではないと思う。
例えば、フルマラソンでRunkeeperを使ったり、ハーフマラソンでNike+ GPSを使ったりしてみたけれど、下の画像のようにそれぞれその距離にかなり近かった。黒い方がRunKeeperで、赤い方がNike+GPS。


では何が比較のポイントになるかといえば、一番のポイントは楽しさであろうと、僕は思う。
走ることを継続するためには、楽しさが必要だからだ。
走ることそのものも楽しいけれど、やっぱりなんだかんだいって辛いところもある。
村上春樹も著書で「走り続けるための理由はほんの少ししかないけれど、走るのをやめるための理由なら大型トラックいっぱいぶんはある」と書いている。
そう、走るのをやめるための理由は本当にたくさんあるのだ。(例えば、昨日僕はすぐにホッピーが飲みたいから、という理由で走らなかった。)
Nike+ GPSの楽しさ
Nike+GPSには、継続するための楽しいところがいくつも作られている。例えば、累積走行距離が表示される。
起動するとすぐに表示されるこの数字が、これまでの継続を讃えてくれるようで、うれしい。RunKeeperには累積走行距離を表示する機能はない。

ベストレコードの記録も良い。
一番長い距離を走ったときの走行距離、一番長い時間を走ったときの走行時間、一番速く走ったときの時速なんかが表示される。
これを更新したくてがんばっちゃうこともある。

Nike+のWebでログインすると、距離やスピード、走行回数など目標設定ができる。
iPhoneアプリとの連動はないが、目標の達成度合いに応じて、メールが届いたりする。

一方のRunKeeperでは、淡々と記録をつけてくれるという感じで、上記のような楽しいところは特にない。
心拍数が記録できたりと、より本格ランナー向け、という感じがする。
価格
Nike+は230円、RunKeeperは1,200円。同じようなことを実現するためには、Garminの腕時計などがあるが、数万円するので比較するとどちらにしてもものすごく安い。
iPhoneユーザでランナーの人には、こういうアプリを使って記録することはとても楽しいので、どちらを使うにせよオススメしたい。
RunKeeperには無料で使えるRunKeeper Freeもあって、機能的には十分なので、使っていない人は試してみてはどうだろう。
RunKeeper FreeをiTunesで見る
RunKeeperのFreeとProの違いについては、古い記事になってしまうが、このブログの過去記事にある。
RunKeeper FreeとProの違い:: 木になることの日記
このブログのRunKeeper関連記事は、木になることの日記: RunKeeperにまとまっている。
地図の公開
Nike+ばかりをほめたが、RunKeeperの地図の公開機能は気に入っている。走行記録を例えばブログに貼り付けることができる。Nike+ではこれはできない。
マラソンの感想文なんかを書くときに、地図が貼れるとなんだかうれしい。